ＤＩＣ（旧称：大日本インキ化学工業株式会社）は、2023年度に創業115周年を迎えました。創業時は産業の発展に伴い、人々の生活様式が近代化するとともに消費文化も発達し、より美しい印刷物へのニーズが高まっており、将来性も含めそれに応えるため印刷インキの開発・製造・販売を開始しました。そして115年の歴史の中で、社会に彩りと快適を提供するため、印刷インキにとどまらず、その原料である合成樹脂や有機顔料などを軸に様々な化学製品に関わる技術や製造ノウハウを蓄積し続け、現在では約30万種の製品を擁するまでになりました。また、そのチャレンジは日本国内にとどまらず、約100年前のアジア進出を皮切りに、現在では60を超える国と地域に広がったグループ企業との協力体制のもと、全世界のお客様に、彩りにあふれた快適な生活を提案し続けてきました。その結果、印刷インキ、有機顔料などの色彩化学分野のみならず、エンジニアリングプラスチックであるＰＰＳコンパウンドなどでも、世界No.1の地位を築くことができました。
ＤＩＣはこれからも、経営ビジョン「Color & Comfort by Chemistry（化学で彩りと快適を提案する）」の実現を目指して、色彩化学にとどまらず、光学・色彩、有機分子設計、高分子設計、分散等の基盤技術と、合成、配合、表面処理等の各種要素技術を駆使して、お客様に価値を実感していただける製品の開発に取り組んでいます。また、国内外グループ全体の技術リソースを融合し、ディスプレイやエレクトロニクス、デジタル印刷、パッケージ、エネルギー、インフラ建設等の技術革新に貢献できるよう、開発・製造・販売すべての社員が一丸となって、持続可能な社会づくりに向けた新たな価値を提供しています。